鼻茸とは?

鼻茸とは、鼻の粘膜が慢性的な炎症により腫れて膨らみ、風船のように鼻腔内にできる「できもの」のことです。大きさや数は人によって異なり、1つだけできる場合もあれば、複数形成されることもあります。多くは両側の鼻腔に発生します。
鼻茸の症状は?
以下の症状が起きている方は、
早めの受診をお勧めします。
- 鼻づまり
片側または両側の鼻が詰まる - 嗅覚低下
においが分かりにくくなる - 鼻水・後鼻漏
鼻の奥から喉に鼻水が流れる - 感染時の症状
頭痛や顔の圧迫感 - 口呼吸、いびき
鼻茸の原因は?
鼻茸とは、鼻腔や副鼻腔の粘膜が慢性的な炎症によって腫れ、できもののように隆起した状態を指します。その形がきのこ(茸)に似ていることから「鼻茸」と呼ばれています。
慢性鼻炎や副鼻腔炎など、鼻に炎症を起こしやすい疾患を持つ方に多く見られます。
鼻茸の検査・診断方法は?
鼻茸の診断では、まず問診と鼻の観察から始めます。内視鏡を用いて鼻腔内を詳しく確認し、鼻茸の有無や広がり、他の疾患が隠れていないかを慎重に調べます。
必要に応じて、副鼻腔CT検査で副鼻腔や周囲の構造の状態を詳しく確認することもあります。確定診断には、鼻茸の一部を採取して行う病理組織検査が必要です。
また、鼻づまりの程度を客観的に評価するために、鼻腔通気度検査を行うこともあります。
鼻茸の治療方法は?
内視鏡下鼻・副鼻腔手術
鼻茸の治療には、内視鏡を使った「内視鏡下鼻・副鼻腔手術」が一般的です。
この手術では、鼻の穴から細い内視鏡を挿入し、モニターで内部の様子を確認しながら、専用の器具(マイクロデブリッターや剪刃)を使って鼻茸を取り除きます。従来のように歯茎などを切開する必要がなく、切除範囲を最小限に抑えながら、安全かつ効果的に病変を除去できます。
また、術中・術後の出血や痛み、頬の腫れ、顔面のしびれなどの合併症が少なく、身体への負担も小さいことが大きな利点です。
鼻茸でよくあるQ&A
鼻の中に柔らかい膨らみがあります。これは鼻茸ですか?
鼻の中に見られる柔らかい膨らみは、多くの場合、アレルギー性鼻炎などで腫れた下鼻甲介の粘膜であることが多いです。
しかし、中には大きく成長した鼻茸(ポリープ)の場合もあります。
自己判断は難しいため、鼻づまりやにおいの低下などの症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。
鼻茸は放置してはいけないのですか?
鼻茸は自然に治ることはほとんどありません。
放置すると鼻づまりやにおいの低下(嗅覚障害)が進行し、症状の回復が難しくなる場合があります。
症状がある場合は、早めに医師の診察を受けることが大切です。
鼻茸が小さくはなったものの、完全にはなくなりません。どうすれば良いですか?
薬で鼻茸を小さくすることはできますが、完全に消えることはあまりありません。
症状が軽ければ、そのまま経過を見ても問題ない場合があります。
鼻づまりやにおいの低下などが気になる場合は、医師と相談して手術などの治療を検討します。
鼻茸を取る手術は痛いですか?
全身麻酔で行う手術では、手術中に痛みを感じることはありません。
局所麻酔で行う場合も、麻酔をしっかり効かせたうえで、必要に応じて静脈内鎮静法を併用するので、痛みはほとんど心配ありません。
鼻をかんだら塊のようなものが出てきました。自然に取れたのでしょうか?
鼻茸の根元が細い場合、ごくまれに鼻をかんだ拍子で取れることがあります。
しかし、このケースは非常に稀で、多くの場合は医師による確認や治療が必要です。
鼻茸を潰してしまっても大丈夫ですか?
自分で潰すことは絶対に避けてください。出血や細菌感染の原因になることがあります。
鼻茸は医療機関で適切に処置することが重要です。
鼻茸は自分で取ってもいいのでしょうか?
無理に自分で取るのは非常に危険です。出血や感染のリスクがあり、症状を悪化させる可能性もあります。
鼻茸は必ず医師による適切な処置を受けましょう。
【ポイント】
鼻をいじらず、そのまま受診することが大切です。